リートのメリット・デメリット
これまで、投資信託では、投資の対象は株式や債券など「有価証券」が中心でしたが、2000年11月施行の改正投資信託法により不動産等を運用対象とする投資信託が認められ、不動産投資信託(REIT)ができてきました。
不動産投資信託のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
不動産の賃貸料は定期的な収入であり、短期間では大幅に変動しないので安定した分配金が期待できる。値動きが相対的に小さく、賃貸料は物価と一緒に値上がりするのでインフレに強い。
プロに運用を任せることができ、個人ではなかなかできない、不動産という大きな資産へ小額から投資が可能で比較的安定した分配金が期待できると言う人もいます。
株式投資では、株価の値動きは景気に大きく営業され、日によって大きく動く場合がありますが、REITでは、収益は不動産から得られる賃貸料であるため、急激な不動産賃料の増減の可能性は低く、複数の不動産に分散投資することで安定的な収益が得られます。
デメリット
投資法人は不動産を購入する際に、借り入れを行うため金利上昇に弱くなっています。
安定的な賃貸料収入も期待できますが、不動産によっては優良テナントが退去し、テナント自体が入らないと賃貸料を引き下げをしなけらばならないこともある。
天災などによる不動産の損害、瑕疵による不動産価値の下落など、所有不動産に何らかの問題が発生した場合には価値が下がります。また、元本保証がないということにも注意しましょう。
金利変動によるリスクですが。金利が上昇すれば利払いが増え、収益を圧迫していきます。財務状況の悪化により分配金やREITの投資価格にも影響が出ることもあります。金利上昇により他の金融商品との金利差が小さくなると、高利回りが魅力のREITの優位性も弱まります。また、市場の売買高が少ないケースでは、期待した価格で売買できない可能性もあります。
上記のような不動産投資信託(REIT)のメリット、デメリットを知っておきましょう。