REIT(リート)の仕組みや特徴
上で述べたように、リートとは、多数の投資家から資金を集め、そのお金で不動産を購入し、得られる賃料等の収益を出資比率に応じて配分する仕組みですが、特徴を詳しく見てみましょう。
- ■証券取引所に上場
- 株式と同様に証券会社を通じて取引が可能なため、流動性が非常に高くなっている。
- ■低予算で投資可能
- 実際の不動産投資だと、数千万~数億という多額の資金が必要になり、銀行から借金する必要がありますが、リートでは、数十万程度から取引を始める事ができる。
- ■リスク分散
- 実際の不動産投資だと、例えば、空室率などのリスクがありますが、数千、数万という物件を扱う不動産投資信託証券では、空室などについては「大数の法則」によりある一定の割合に収束するというメリットがある。自分でビルを建てて賃貸に出すということよりもリートのほうが安定的な収益を見込むことができます。
- ■インフレに強い
- 一般的に、債券などではインフレになると、価値は目減りしますが、リートでは原資が不動産であるため影響は少なくなります。不動産はインフレに非常に強いため、リートはインフレ対策として非常に有用な金融商品として知られています。
- ■安定した収益
- リートでは、不動産の賃料を分配金の原資とし、賃料収入からコストを引いた金額の90%以上を分配する事が義務付けられています。賃料が10倍になったり、10分の1になったりする可能性は小さく、爆発的な収益の増加は見込めませんが、極端な減少もないのです。